肌育ってなに？ゴールは一つ、手段はいろいろ！
ごきげんよう！
クリーンビューティークリニック東京麻布院の三田です。
最近、「肌育注射」や「肌育治療」って言葉、耳にすることが増えてきましたよね。
でも、「肌を育てるってどういうこと？」って思いませんか？
今回は、「肌育注射とは何か？」というところから、それぞれの種類の違いまで、わかりやすくお話ししていきます。
「肌を育てる」ってどういうこと？
「肌育注射」は、ざっくり言うとコラーゲンやエラスチンの生成をサポートしたり、ヒアルロン酸を補ったりして、肌そのものを底上げしていく治療のこと。
前回のブログでもお話ししましたが、美肌づくりのカギになるのは以下の4つです。
- コラーゲン
- エラスチン
- ヒアルロン酸
- 線維芽細胞（肌を作る細胞）
前回の記事はこちら！
つまり、肌育注射とは、これらの成分を「外から補う」あるいは「作り出す力をサポートする」ことで、肌の土台からキレイを目指していく注射なんです。
ちなみに、収縮して機能が落ちた線維芽細胞も、ある成分を使うことで再び活動できるようになることが最近の研究でわかってきました。そのあたりは後ほど詳しく！
肌育注射にはどんな種類があるの？
当院で取り扱っている肌育注射には、以下のようなものがあります。
- スネコス
- ジャルプロ
- リジュラン
- プルリアル
- プロファイロ
- ジュベルック
どれも「コラーゲンやエラスチンを増やす」という目的は同じですが、そのアプローチ方法が違うんです。
ここからは、それぞれの違いを分かりやすくご紹介していきますね。
① スネコス・ジャルプロ：ヒアルロン酸＋アミノ酸製剤
どちらも、ヒアルロン酸とアミノ酸が主成分の製剤です。
これらを補うことで、線維芽細胞がコラーゲンやエラスチンを作り出すよう促します。
違いとしては：
- スネコス：アミノ酸の種類が六種類と豊富に含まれています。
- ジャルプロ：四種類のアミノ酸を含み、特に「グリシン」というコラーゲン合成に大事な成分を豊富に含みます。
② リジュラン・プルリアル：ポリヌクレオチド製剤
この2つは「ポリヌクレオチド」という、DNAの断片を使った製剤です。
「えっ、DNA！？」って驚くかもしれませんが、実は使われているのはサケのDNA。
人間のDNAと似ていて、炎症を抑えたり、細胞の再生力を高める効果があるといわれています。
お肌に注射することで、線維芽細胞を刺激して、コラーゲンやエラスチンの生成を促してくれます。
③ プロファイロ：2種類のヒアルロン酸で刺激
プロファイロは、高分子と低分子のヒアルロン酸の組み合わせ。
- 低分子：素早く広がって肌全体にうるおいを与える
- 高分子：ゆっくりと浸透し、コラーゲンやエラスチンの生成を刺激
ちなみに、ジャルプロの種類の一つに、「ジャルプロスーパーハイドロ」という製剤があり、こちらも同じく高分子と低分子のヒアルロン酸の組み合わせですが、ジャルプロスーパーハイドロの方はアミノ酸も一緒に配合されているという違いがあります。
飽くまで個人的な使い分けですが、肌のボリュームアップをしたい人はプロファイロが、肌を引き締めたい人はジャルプロスーパーハイドロがおすすめかな、と思っています。
④ ジュベルック：PDLLA（ポリ乳酸）製剤
ジュベルックはちょっと系統が違っていて、**PDLLA（ポリ乳酸）**という成分を使っています。
これは体内で分解されるときに刺激を与えて、コラーゲンを作り出すよう促すものです。
傷跡の治療なんかに良いと言われていて、クレーター等のニキビ跡に向いている印象です。
注目の肌育注射：ボライトとは？
「ボライト」は、他の肌育注射とは少しアプローチが異なります。
ヒアルロン酸製剤なのですが、「架橋」ヒアルロン酸といって、体内で長くとどまるよう加工されています。
また、ボライトは肌が水分保持する機能を高めてくれるというデーターがあります。
そのため、
- 即効性があり（しわ改善に◎）
- 水分保持力を高める（乾燥肌におすすめ）
というWの効果が期待できる注射です。
さらに！最近の研究では、この架橋ヒアルロン酸が収縮した線維芽細胞を物理的に伸展させることで、再び活性化させることがわかってきました。
単なる「うるおい補充」だけじゃなく、肌の“工場”そのものを復活させる可能性が示唆されており、注目されている製剤です。
どれを選べばいいの？正解は「人それぞれ」
ここまで読んで「どれが一番いいの？」と思われたかもしれませんが、
実は、肌育注射は人によって合う製剤が違います。
- 肌質
- 年齢
- 今の悩み
- 治療の目的（トーンアップ？ハリ？しわ改善？）
によって、選び方も変わってくるんです。
まとめ：自分の肌に合った「育て方」を一緒に探しましょう
肌育注射は、即効性というより**「育てる治療」**です。
だからこそ、効果がしっかり出たときの肌の変化には感動する方も多いです。
気になった方は、まずはカウンセリングでお肌の状態を一緒にチェックしながら、
「どんな育て方が合っているか？」を一緒に見つけていきましょう！
この記事の監修
CLEANBEAUTYCLINIC 東京麻布
院長 三田 亜耶
美容歴8年の医師であり、一児の母。
患者様が「なりたい自分でいる」ことを応援したい。
注入も手術も、患者様の魅力を更に引き出せるような「似合わせ」デザインを得意にしている。
気になる施術はまず自分の顔で試してみることも多く、自分の顔は基本実験台。
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